現代少女漫画と比較する『風共』の進歩性~この物語は"俺様"と"おもしれー女"の一種なのか?~
本当に、これが1930年代に書かれた…まじ…???
と読むたびに何度でも思ってしまう。
脇役含め”キャラ”が立っている登場人物たち
読者を飽きさせない、息もつかせぬ展開の数々
”物語の終わり”の先を読者にゆだねたオープンエンド
そう、マーガレット・ミッチェル著『風と共に去りぬ』です。
目次
まえがき
1920~30年代アメリカ。同時代の作家にはフィッツジェラルドやヘミングウェイなど、いわゆる『失われた世代』たちがいる中で、ミッチェルが著した『風と共に去りぬ』は、原作も映画も大ヒットしたと言われている。
『風と共に去りぬ』の舞台は、アメリカ南部の奴隷制が残るジョージア州。1860年代の南北戦争が始まる直前から戦後の10年間ほどを描いた、壮大な物語である。
あらすじはこちら
今回は、なぜ今から約100年前に著されたこの作品が色褪せないのか?むしろ今より進歩的では?と思う私なりの理由を語っていこうと思う。
時代の隔たりを感じさせないキャラ造形
『風と共に去りぬ』は、今より100年ほど前に書かれているのに『昔の物語』っぽさはまるでない。
その理由はいくつかあるが、登場人物のキャラクター造形によるところは大きいと思う。
- スカーレット・オハラ…気に入った男たちは、全員自分に惚れさせなければ気が済まない性分のヒロイン―だが、抜群のビジネスセンスとサバイバル能力を持ち、厳しい世界を一人で生き抜くことができる力も持ち得ている。
- レット・バトラー…上流階級の出だが、封鎖破りなどあくどいことを行うワイルドな無頼漢。世間への鋭い洞察力と深い教養も併せ持つ「大人の男」としての余裕で、スカーレットを誘惑し続ける。
- メラニー・ウィルクス…スカーレットとは真逆で、大人しく、教養があり、非常に優しい性格のスカーレットの義妹。だが、いざという時には誰もが驚く行動力と豪胆さを胸に秘める。
- アシュリ・ウィルクス…メラニーの夫で、スカーレットの長年の想い人。芸術や文学を愛する教養人かつ武芸にも秀でる。さらに紳士的でもある「ザ・王子様」
などなど…主要キャラの紹介を見るだけでも、「この人、どっかで見たことあるかも…」と既視感を覚えるのではないだろうか。
現代に舞台を移したとしても、そのままのキャラ造形で普通に面白い物語として成立するくらいだ。
最近よくある、会社関係や親戚関係に颯爽と言いたいことを言ってのけ、それが結果として上手いこといくようなスカッとものとして人気出そう・・・これ、ワタサバ*1じゃない?笑
ヒロインが性悪でも”いい”んだ!
最初に『風と共に去りぬ』を読んだとき、一番驚いたのが、ヒロインの性格の悪さだった…笑
気に入った男は、妹の恋人でも平気で略奪するし、本命を嫉妬させるために全然好きじゃない男と結婚までするし、母親になっても子供がいることをしょっちゅう忘れるしetc...
現代の作品でも、こんな性格の女は、大抵悪役だろう笑
それがヒロイン!というところにまず驚くのだが、最終的には、なんだかんだいって彼女を応援したくなってしまうのだから、ミッチェルの筆致は素晴らしい。
そんな「性悪」なスカーレットを、初対面から気に入り、欲し続けてきた男、レット・バトラー。
少女漫画的には、「人気者の俺様」と「おもしれー女」との恋愛に分類されそうなのだが、そこもある意味裏切られる(と私は思う)
さて、ここで通常の少女漫画で考えたい。
問)なぜ、「俺様」キャラは「おもしれー女」のヒロインを気に入るのか?
答)他の人とは違うから。
だろう。
他の人はすぐ自分を好きになるのに、ヒロインは惚れないから。
他の人はお金目当てで近寄ってくる人ばかりなのに、ヒロインは違うから。
他の人は外面や外側を気にしてばかりなのに、ヒロインは外面より内面を重視しているから。などなど
ここであげたヒロインが他の人とは違う「強み」は、人間として「良い」とされがちな強みでもある。つまり、人間の善性に準拠した強みである。
では、スカーレットとレットはどうか。
ふたりの場合も一応、これに当てはまってはいる。
レットは、楚々として感情を表に出さないレディよりも、激情家なスカーレットに惚れ込むし、
世間の目や南部のしきたりを重んじるレディよりも自分の欲望に素直なスカーレットを応援する。
ここまでは、現代の少女漫画にも通じる俺様とおもしれー女である。
しかし、レットは無頼漢ではあるが、上流階級の出であり、教養もアシュリと同様に深い。一方、スカーレットは、芸術や文学などには興味がなく、大好きなアシュリが文学や歴史のことを話しても「何言ってるのかしら…ちんぷんかんぷん」というタイプ。
レットは、スカーレットがそのような無知であることをしばしばあげへつらうような態度をとる。
そもそも、この時代では、「女に学があっても意味がない(=素敵な男性と結婚することこそが何より大事)」という価値観が一般的である。スカーレットも、その価値観に染まっているひとりだ。
それでは、この世界における「おもしれー(=他の人とは違う)女」というのは、この時代にありながらきちんと学問を修め、芸術や文学にも造詣の深い女性、を意味するのではないだろうか?スカーレットとは反する。
先に触れた少女漫画でのヒロインの「おもしれー(=他の人とは違う)女」とは、人間の善性に準拠した強みであった。俗物的ではない、ということも意味する。
少女漫画であれば、スカーレットは「俺様」男性から、「よくいるやつのひとり」、と片付けられてしまいそうなところだ。
しかし、レットはスカーレットの他の人とは違う「良さ」だけではなく、その俗物性も含め、スカーレットを気に入っているということ。これは、現代の少女漫画等でもあまり見ない展開ではないだろうか。
「俺様」はしばしヒロインの 無垢性・善性を「他とは違う」として惹かれている。
その俺様キャラと違って、スカーレットの俗物性・無教養という悪性含めて愛しているようなのだ。
どんなヒロインでもひっくるめて愛す。
現代にふさわしい、理想の男性像ではないだろうか??
おわりに
初めて、『風と共に去りぬ』を読んだ時の衝撃はすごかった。ヒロインは性悪だし、メロドラマかと思ったら全然そんなことないし、大長編なのにテンポ感が良いのですらすら読めるし、こいつ絶対嫌いだわ…と思ったらヒロイン最後めっちゃ好きになってたし。
スカーレットのしたたかさ、”今”生き抜くために最善の策を最短で選択できる強さ。
でも、世間の目を完全に気にせずにはいられない弱さ。
この最高に人間らしいスカーレットを見習いたい。
そして、私もレットのような善性も悪性もすべて「おもしれー」と思ってくれる人と出会いたいものである。
*1:漫画『ワタシってサバサバしてるから』自称”サバサバ系"ヒロインが紆余曲折ありながらも、自身の生き方を変えず”サバサバ”を貫いていくオモシロ漫画。
【1日1話感想】明日のナージャ13話
はじめに
前回の12話感想からちょっと間が空いてしまったが、今回は13話。
12話の感想はこちら
コメディタッチが強く、消化話っぽかった前話と異なり、今回はかなり本編に関わってくる重要なお話。
前回、1日1話感想を進めるにあたりルールを設けたので、まずはそれをおさらいしていこう。
目次
ルール
- 1話ずつ進んでいるんだ!という実感を得るためにいくつかバロメーターのような項目を設定することにする。
- 1話を100字に要約する。
- 感じたこと・思ったことを雑多に書く。
13話「朝陽の中のフランシス」
『明日のナージャ』バロメーター
🔴お母さんに会えるまで:残り37話(13/50話)
🔴ナージャの足跡:イギリス→フランス(パリ)→フランス(ロレーヌ地方)→スイス🆕
🔴今回の舞台:スイスの孤児院
🔴ナージャが覚えたダンス:ダンデライオン一座の踊り・ドレス早着替えステッキダンス・チロリアンダンス🆕
𝐩𝐨𝐢𝐧𝐭
☞スイスに移動して、新規ダンス&衣装が追加。
☞ナージャのチロリアンの衣装と髪型は各国のダンス衣装の中でもかなり可愛いくて個人的には大好き。

第13話を100字で要約すると…
スイスの孤児院でフランシスと再会したナージャ。
彼と話したいが、自分を忘れているかもという不安で葛藤する。
スイスを旅立つ朝、再会を願うナージャにフランシスはまた会えると語る。
朝陽の中二人はキスを交わす。(100字)
雑多感想
いや〜〜〜13話、見どころが多かった…
⚫️シルヴィーとナージャ
ナージャBD購入についての記事でもちょっと書いたが『ナージャ』という作品の好きな箇所は、「大人の恋愛」もナージャに見せ、その上で「大人ってわからない…」となるナージャをきちんと描いているところ。
ただ、「その人のことが好きなら追いかけて一緒にいたらいい」というナージャの純粋な発想が、シルヴィー含め大人組に刺さるって言うのがさらに素敵だと思っている。
だからこそ、第8話でそんなナージャの言葉に触れたシルヴィーが、今回フランシスへの思いに悩むナージャに「会いたいなら会えばいいって言ってくれたのはあなたよ」と励ます場面は非常に感動的。
⚫️フランシスとナージャ
前半は、お互いすれ違ってしまい二人で話せないシーンが続く。それぞれ悲痛な表情を見せるフランシスとナージャ。
当たり前だが、この時代電話やメールがあるわけでもなし。ましてやナージャは旅芸人で各国を周っている。次に同じ土を踏めるのはいつになるか分からない身だ。手紙も出せないだろう。さらに二人には旅芸人と貴族という身分差もある。
「また会おうね」が気軽に言えないし、今後会えないかもしれない。これが最後かもしれない。
それが二人とも身に染みて分かっているからこそ、
「また…会えるよね…?」
「うん、また会えるよ」
という二人の台詞が切実に迫る。
最後のキスは「さよなら」のキスでもあり「また会おうね」のキスなのだ。
それが1日の「始まり」である朝陽が昇るタイミングでなんて…
演出含め最高だった。
以上!
次は14話。ケンノスケと街の少年(?)のお話ですね〜
【1日1話感想】明日のナージャ第12話
はじめに
前回のブログでお話した『明日のナージャ』1日1話感想の第1回!
これから1日に1話(毎日1話ではない)ナージャを視聴し、その感想を気ままに書いていこうという趣旨である。
初回である今回は第12話を視聴。

目次
ルール
最初に簡単なルールを決めた。この3つのリストに沿って進めていこうと思う。
- 1話ずつ進んでいるんだ!という実感を得るためにいくつかバロメーターのような項目を設定することにする。
- 1話を100字に要約する。
- 感じたこと・思ったことを雑多に書く。
第12話「宝探しはロマンチック!?」
『明日のナージャ』バロメーター
以下4つのバロメーターを設定してみた。
“ナージャ”といえば各国を旅すること&ナージャのダンスが見どころの1つなので…
バロメーター1つ目の「お母さんに会えるまで」については、厳密に言うと、最終話より前にもお母さんには会っているが、お互いを親子と認識していないため、きちんと互いを親子と認識し合った中での最終話での再会を「会えた」ことにしている。
🔴お母さんに会えるまで:残り38話(12/50話)
🔴ナージャの足跡:イギリス→フランス(パリ)
🔴今回の舞台:フランス(ロレーヌ地方)
🔴ナージャが覚えたダンス:ダンデライオン一座の踊り→ドレス早着替えステッキダンス
第12話を100字で要約すると…
ダンデライオン一座はロレーヌ地方へ向かう。
苦労しながら探し場所に着くと、一面百合の花畑が。これこそがジャンヌの遺した宝だとナージャは悟る。(98字)
自ら100字以内と定めたものの、100字ってみじか…難しい。
雑多感想
⚫️年相応の顔を見せるナージャ
ナージャ、団長、ケンノスケの3人で「ジャンヌ・ダルクの遺した宝」を探しに行くコメディ回。
全編通して大人びているナージャが年相応に「お宝〜!」と目を輝かせるのが印象的。
そんな中でも、宝を手に入れて叶えたいことがアップルフィールドの修繕というのだから、やっぱり大人である。
⚫️団長のラスト台詞「お宝を見つけた後は、そのお宝を使って次のお宝を探しに行く」への反応
上記は「お宝を見つけたらどうするの?」とナージャたちに問われた団長の台詞。(台詞自体はうろ覚え)
この回答を聞いたナージャとケンノスケは目を輝かせて団長の後ろをついていく、というラスト。
同じ一座のシルヴィーや大人組が聞いたら「やれやれ…」って反応が返ってきそう笑
ナージャとケンノスケは団長を慕う気持ちが強い&まだまだ少年少女なところが表れている良いシーン。
ナージャには結構実在の人物への言及があるが、ジャンヌ・ダルクも出てくるか!と驚いた。
しかもロレーヌ地方の人たちはロレーヌ出身のジャンヌを「フランスの宝」と呼び、「ドイツ帝国からアルザスとロレーヌを取り返すのだ!」という発言もあり、1900年代初頭の実際のフランスの世相を反映しているところもあるのかもしれない。(そうでなくとも、アルザスとロレーヌに言及するくだりを子供向けアニメで入れるところがすごい)
以上!
次は第13話。フランシスとの舞踏会以来の邂逅のお話ですね〜
明日のナージャBD-BOX購入に寄せて
もう昨年の7月のことになる。
私の手元に『明日のナージャ アニバーサリー・BD-BOX』が届いた。
『明日のナージャ』が放映されていたのは2003年のことである。
20年という月日を経て、放映当時『小さなおともだち』であった私も社会人何年目かという歳になっている。
小さな少女だったあの頃は、自身で好きなアニメのDVD、Blu-rayを買うなんて想像もしていなかった。
そんな私の手元に今、真新しく、美しく、あの頃と変わらない笑顔を見せたナージャが微笑んでいるBlu-rayがあるのだ。
大変感慨深い。
Blu-ray BOXパッケージのこと
前置きが長くなった。
こちらである。

テレビアニメ全50話が2つのディスクになって、収められている。(50話が2枚ってすごい!)
ディスク2枚は、キャッチーなEDの「着せ替えナージャ」がそれぞれに散りばめられていて、大変可愛らしい。


このEDの様々な国の民族衣装を着たナージャを見るだけで、懐かしい気持ちが込み上げてくる。
さらに、中身のBlu-rayケースのイラストは、あの頃ドギマギしていたOPのナージャとフランシスの月夜の下のダンスシーンの一幕。
さらにテンションが上がる。

私はAmazonで購入したのだが、Amazon特典としてミニキャンバスがついていた。
これも可愛い。

とにかく「あの頃」“ナージャ”を見ていた人たちに懐かしさと感動を与えるパッケージなのは間違いない。
『明日のナージャ』について思うこと
『明日のナージャ』という作品は、当時は日曜日の特撮ヒーローものの後に放映されていた、と思う。
いわゆる「子供向け」のアニメだ。
BD-BOXにはあらすじとしてこのように書かれている。
これは、運命の扉の向こう側を旅した女の子の話…。
今から100年くらい昔…イギリスのアップルフィールド児童養護施設*1で生活していた少女・ナージャは、もうすぐ13歳の誕生日を迎えようとしていた。
そんなある日、亡くなったと思っていた母親が生きているということを知る。
あらすじからは『母を探して三千里』のような世界名作劇場を想像させるが、
その実この作品は、結構「これ、本当に子供向けなの!?」と思うような表現やストーリーが多い。
あの頃の私は、多分ストーリーの全貌はよく分かっていなかったと思う。
なんとなく、
フランシスとキースならキースの方が好きだなあ、とか
ナージャいろんな酷い目にあってかわいそうだなあ、とか思っていた。
(そしてなぜか主役のナージャより悪役のローズマリーが好きだった)
これ、本当に子供向け?と思うような箇所は色々あるが、特には以下の2つである。
◆親友(ローズマリー)の裏切り
同じアップルフィールドで育った家族のような存在、ローズマリーのナージャへの酷い仕打ち。
ローズマリーは幼い時からずっとプリンセスに憧れており、ナージャを騎士として、ごっこ遊びに興じていた。
ところが「自分にかしずく存在」と思っていたナージャが実は大貴族の娘(本物のプリンセス)ということが判明したことから、ナージャに嫉妬し陥れることになる。
その陥れ方がかなりえげつない。ナージャの母親に自分が本当の娘だと名乗り出て、ナージャを偽物に仕立て上げたり、思い出のドレスをナージャの前でビリビリに破いたり…
(韓流ドラマもかくやという展開である)
◆一筋縄ではいかない様々な“大人の”カップルの登場
ここでいうカップルとは必ずしも恋人を指すのではなく、それに違い存在も指す。
二人が結ばれる選択肢のみが、お互いを愛することではない、を体現する“大人の”カップルがナージャの前に何組か登場する。
ナージャはまだ13歳の少女で、恋や愛を深く知らないから、「二人が一緒にいること」こそが幸せで、愛の形だと信じている。
大人の恋愛事情を、子供のナージャは理解ができない。でも、そんな愛し方、向き合い方があるのだと、作中の大人たちはナージャに教える。
そんな部分まで描いているのは子供向けには珍しいのでは?と思うし、この作品が好きな所以だ。
これからのこと
ナージャを思い出して、色々語ってしまったが、実は購入以降、数話しか見ていない。
毎日1話ずつ見て、その感想を1話ずつちょこっと語っていければというのを考え中だが、数々の感想系のブログを三日坊主どころか、一日坊主で止めてしまっている私にできるのか…?
鋭意努力します。
本当は1話からできるのがベストだが、11話まで見ていたので、12話からスタートの予定。
ちなみに12話タイトルは「宝探しはロマンチック!?」で、おそらくナージャとケンノスケ(一座のメンツ)がメイン回と思われる。
これで、終わりにならないことを祈って。
『タイタニック』を映画館で見た話
気がついたら前回の更新から1年半近く経っていてびっくり…
ちょっとサボりすぎましたね…何事にも三日坊主の私の性格がよく出ている😂
ただ、2023年という新しい年を迎えた訳だし、ゆったりと続けていくことにします!
久々の更新のテーマはタイタニックです。
タイタニックを映画館で見た話
『タイタニック』という映画をご存知だろうか。
あまりにも有名な、名作すぎてこんな質問をすることは無粋かもしれない。
実際日本では公開以来、195分という超大作ながら洋画部門では興行収入一位をキープし続けている。
セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」や甲板の上でレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが寄り添い合うシーンは
あまりにも有名で、映画を見たことがなくても知っている人の方が多いと思う。
初めての『タイタニック』
私自身、初めて『タイタニック』を見たのは、2年前友人と一緒にDVDで鑑賞した時である。
当時私の中の「タイタニック」といえば、レオ様が超絶かっこいいこと、甲板の上でいちゃつく有名なシーンがあること、最後は船が沈んでしまうことという3点くらいのイメージしかなく、しかも超長いと聞いていたのでとりたてて見たいとは思っていなかった。(ただし、絶世期のレオ様には興味があった)
そんな私に友人がレオ様が本当にかっこいいから!本当に美しいから!と熱心に勧めてくれ、初めてのタイタニックデビューした。
いざ、タイタニックを見た私は3時間超という長さも忘れ、映画に没頭し、とんでもなく泣いた。
上流階級で育ち、このまま先が分かりきっている人生、芸術への理解もなく、女をただの道具としか思っていないお金持ちの男と結婚するしかない人生に絶望していたローズが、裕福ではないが人生を自分の心の赴くまま自由に生きているジャックと出会い、恋をする。
甲板のシーンはただの映える構図ではなく、一度は自分の想いに蓋をしてジャックに別れを告げたローズが、
初めて自分の意思で「上流階級のあたりまえ」に背き、自分の人生に自分の意思で向き合った超超超良いシーンなのだった。
タイタニックが沈没して海に投げ出されてしまったあと、1人残されたローズが「私は諦めない」と強く決意し助けを求めるところも、すごく良い。
言わずもがな現在のローズが、かつてのタイタニックのあの時計の前で再会するシーンは涙なしには見られない。
とにかく「名作」と言われるのが納得できる素晴らしい映画であった。
見終わってすぐ、Blu-rayも購入した。
ただ、「名作」で、見れば必ず心揺さぶられることが分かっている映画なので、軽い気持ちで簡単に見ることはできない。
3時間もあるので、見るにはある程度肉体的にも精神的にも余裕がある時でないとなかなか見る気にはなれず、Blu-rayは購入したものの、
特典映像しか見ていない日が続いていた。
2回目のタイタニック
初めて見た時から2年後。なんと、公開25周年を記念してタイタニックを劇場で2週間限定上映とのニュースが…!しかも3Dデジタルリマスターという。
あの感動のシーンの数々はぜひとも映画館で見たいーーー
私は連日ほぼ満席の中、月曜日の仕事終わり19時10分のチケットをもぎ取った。

初めての映画館でのタイタニック。
しかも3Dデジタルリマスター。ドキドキだった。
そして映画はー
やはりとても良かった…
言葉も出ないくらい素晴らしかった。
感想
まず映画館で見るという醍醐味。
やはり、この作品はDVDやBlu-rayといった家庭用の小さな画面で見るのではなく、
映画館で見ることでその素晴らしさをより実感できるのだなと思った。
3D自体、普段の映画は好き好んでみないので、3Dグラスをかけて映画を見ることに若干不安はあったが、酔わなかったし、そこまで気にならなかった。
ただ、3Dにする必要はなかったのでは?というのが正直な感想。
映像は、デジタルリマスターなだけあってめちゃくちゃ綺麗。ディカプリオが若返って、最近の技術で撮影した?と思うくらい綺麗(笑)
内容は言わずもがな素晴らしい。
実は仕事で疲れた後ということもあり、3時間あるので途中寝てしまうことを危惧していたが、全くの杞憂だった…
3時間どのシーン、どの瞬間もだれるところがない。見入ってしまったし、やっぱりめちゃくちゃ泣いた。甲板のシーンですでに大号泣してしまった笑
2回目で気づいたこと
次は、2回目に見て改めて気づいたところについて。
ローズの母親についてである。
ローズママは、典型的な上流階級の夫人で、見るからに貧乏なジャックや新興成金のモリー・ブラウン夫人には表向きは愛想良くしているが、心中で大層軽蔑している。
夫が死に家にはお金がなく、あるのはご立派な家名だけで、家計を助けることになるローズとキャルの結婚を強く望んでいる。
映画でもローズが上流階級の子女らしくない嗜みをすれば、すぐに見咎め叱っているシーンが多く出てくる。
当時の価値観通り、女性は結婚して夫に尽くすのがいちばんの幸せだと感じているタイプなのだろうと思っていた。
その印象は2回見たあとも変わらないが、気づいたのはローズママの「学」についてである。
ローズは当時の女性には不要(あると小賢しいとみなされる)とされた「学」があり、頭が良い女性だ。
芸術にも詳しく、婚約者のキャルがバカにしたまだ売れていないピカソの価値も見抜いている。
タイタニック設計者のアンドリュース、タイタニックを建造したホワイト・スターライン社社長のイズメイらとキャル、ローズママ、ローズ、モリーらと食事をするシーンで、
これまでで一番大きな船(タイタニック)を作ったと男性陣が話をして盛り上がっているところにローズが「フロイトによると、男性が大きさにこだわる理由について面白い分析をなさってるの…」とコメントする。
その言葉を受けてその意味を理解しているであろうアンドリュース、モリーはにやりとし、キャルや他の男性陣は意味がわからないといった表情を見せる。
ローズママは、その言葉を受け、「まあなんてことを!」とローズを非難し、その後キャルから「そんな博士の本なんて読まないように言っておきます」みたいなことを言われる。
フロイトの分析とは、男性が大きさにこだわるのは性的なコンプレックスの表れというネタであり、1回目はローズwww言うやんワロタwwwと思って流していたが、
この時の多くの男性陣の反応からしてフロイトの学説は当時の上流階級の人が話すネタとしてあまり一般的ではないと分かる。
ただし、先進的で学のあるローズやモリー夫人、アンドリュースの間では共有されるネタとなっている。
一方、ローズママはどちらか。これまでの印象であれば、「典型的な上流階級の夫人」であるローズママはそもそもフロイトの分析について知らない方が可能性が高いが、知らないのであれば「なんてことを!」という反応は違和感がある。
つまり、ローズママはローズの話すフロイトの分析について知っていて、ローズの言葉の意味するものがあまりにも上流階級の子女があけすけに話す内容ではないため、注意したのだろう。
そうなると、ローズママの印象も少し変わってくる。
彼女も、やはり「ローズの母親」というべきで、「学」はあるのだが、女性が知識があっても婚活市場では不利にしかならないし、社交生活上も同様であるので、敢えて無知な女性を演じているのだろう。
そんなローズママが「学」があるからこそローズを嗜めてしまったあのシーンは、実はローズママもローズと似たような上流階級ならではの鬱屈した思いを抱いたことのある女性ということを表しているのでは?と思い、ローズママの印象が少し変わった。
結び
タイタニックという映画は本当に素晴らしい。
主役の2名だけではなく、彼らを囲む脇役ひとりひとりについても実在の人物を含めきっちり作り込みがされており、それは映画を単なるラブロマンス以上の人間ドラマに仕立て上げていると改めて感じた。
しばらくは My Heart Will Go On が頭の中から離れない。
ホテルミラコスタに宿泊した話②
今回は夏休み一大イベント「ホテルミラコスタに泊まってラグジュアリーな時を過ごして、ディズニーシーで遊び尽くしたい!」ー通称プロジェクトSMESの2日目について記録したい。
SMESとはStaying at Miracosta and Enjoying disney Seaの略で、カッコつけて名前をつけてみたがやっつけ感すごい(笑)最近観てる映画の影響で「プロジェクト○○○(なんかアルファベットの略称)」みたいなのをやりたい時期なのよね🤪🤪🤪
ということで2日目の日記です。
目次
ディズニーシーでの野望
2日目はディズニーシーで遊ぶ!というのがメインだったのでそんなに書くものはないのだが、私はプロジェクトSMESの特に2日目ではある野望を持っていた…
それはディズニーシーにのみいるキャラクター「ジェラトーニ」を手に入れることである。

ネコ派かつ色味が可愛い!という理由でダッフィーのお友達の中ではジェラトーニが1番好きで、折角シーに行くのだし、ぬいぐるみが欲しい!と思っていた🐈
さらにさらに、折角ミラコスタにも泊まるのだし、ミラコスタでジェラトーニの写真撮りたい!という思いもあった。
あとはミニーちゃんとグリーティングしたいなーとかソアリン乗りたいなーとか結構大雑把で、2日目の揺るぎない目的としてはジェラトーニを手に入れることだった。
そんな野望を抱えいざ、ディズニーシーに出陣した🔥🔥🔥
⚠️⚠️ここからはスーパージェラトーニタイムとなります⚠️⚠️
ジェラちゃん購入
ということで、手に入れたジェラちゃんがこちらだ!!!!

まぁぁぁぁなんて可愛いんでしょう😂💓💓💓
シーに入るなりアトラクションはガン無視してショップに入り棚に並んでいるジェラトーニを吟味し選んだ子ということで愛着がある。
大きさはMサイズで人間の赤ちゃんと同じくらい。
これが抱っこするのにとても良いサイズなのだ。
私はぬいぐるみというものを舐めていたが、いざ対面し、この手に抱いた瞬間に感じた愛おしさと言ったら…!
「ああぁお前はなんて美人さんなのかしら!」「可愛いわねぇぇ」とひとしきりぬいぐるみを抱きながら話しかける私を見て友人は引き気味に笑っていた。
いざ購入後、暫くはジェラトーニを抱いてショップに入るとお兄さんから「ジェラトーニもようこそ〜!涼んでいってね(この日の暑さはやばかった)」と言われて夢の国の優しさに胸がいっぱいになる。
ずっとジェラトーニを連れて歩きたいとこではあるのだが、何しろとんでもなく暑い。赤ちゃんくらいあるぬいぐるみを抱きながら一日過ごすのは早々に諦め、ホテルに戻って宅急便で送って貰うことにした。
ミラコスタとジェラちゃん
先程からジェラトーニの呼び方がちょくちょく「ジェラちゃん」となっていて自分のやばさを露見させている気がするが、ここからは更に親バカタイムである。
ミラコスタでのジェラちゃんの撮影タイムだ。



ちなみにこの時写真撮りながら「本当になんて可愛いのかしら!!!!」みたいなことをずっと言っていた(笑)
3枚目は案外長いしっぽに驚いているわし。
カメラロールを見直すと3分の2がジェラちゃんの写真だったワロタ。
その他印象に残っていること
というわけでジェラちゃん関連の思い出が多い2日目ではあったが、他の印象に残っていることをいくつか。
①ミニーちゃんとのグリーティング
1つはミニーちゃんとのグリーティング!
キャラクターとのグリーティングはこれまで経験がなかったので今回初めて!
待ち時間10分とのことだったのに列めっちゃ短くてすぐ出番が来そうだったのでアイドルの握手会に並ぶオタク宜しく「どどどどうしよう!何話したらいいのかな!?え、私へんな格好してない!?」とパニくる。
カメラを渡したお姉さんが誕生日シールに気づいてくれ「お誕生日おめでとうございます〜!ぜひミニーにも祝ってもらいましょうね!」と言われテンションも上がるわし。
ということでいざグリーティング!
…興奮してあまり記憶にございません…😂😂😂
ミニーちゃんよありがとう
②ハリソン・フォードと共にあらんことを…
あと思い出に残っていることといえばインディ・ジョーンズのアトラクション!
実はこれ初めてだったのですが、超楽しかった〜!!
インディ・ジョーンズの女になりましたね。やっぱハリソン・フォードって強いなって。
(閉園間際には2連続で乗った)
ふりかえり
さて、こんな感じで夏のプロジェクトSMESは幕を閉じました。
昨年度の「静」な夏休みとは打って代わり、ワイワイとした「動」なプランだったけれどもこれはこれでやっぱりとても楽しかった〜!
2日間付き合ってくれた友人にも最大の感謝を。
余韻がすごいな〜夢の国よフォーエバー。
おわり
(8/8追記)
記録の為にシーで体験したアトラクションやショー、レストランと一言感想を書いておくことにする。
①海底2万マイル…楽しい!海の底にいるみたい
【公式】海底2万マイル|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
②ブローフィッシュ・バルーンレース…めちゃくちゃ涼しかった❄️
【公式】ブローフィッシュ・バルーンレース|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
③ソアリン:ファンタスティック・フライト…最新技術に感服!
【公式】ソアリン:ファンタスティック・フライト|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
④マジックランプシアター…客席イジりがおもろい
【公式】マジックランプシアター|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
⑤タワー・オブ・テラー…友人が苦手だったのでまさかのソロ体験。楽しかった!
【公式】タワー・オブ・テラー|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
⑥トイ・ストーリー・マニア!…え、むずない??(笑)
【公式】トイ・ストーリー・マニア!|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
⑦ビッグバンドビート…ミッキーさんすごいミニーちゃんかわいい
【公式】ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
⑧レストラン:S.S.コロンビア・ダイニングルーム…ローストビーフとオマール海老
【公式】S.S.コロンビア・ダイニングルーム|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
⑨アブーズ・バザール…べ、別に最初っから残念賞目当てだったから…!(クリア出来ず)
ホテルミラコスタに宿泊した話
現在、私は絶賛夏休み中でございます。社会人になって2年目の夏休み!約10日間程度あるので解放感も半端ないですね。
夏休みと言えば、昨年は神田にある「山の上ホテル」にて5連泊するという経験をしました!
良いホテルにて5連泊するなんて経験はそうそうないのでとても優雅で楽しく、充実した時を過ごせたなというのが去年の思い出です。
さて、今年の夏休みもぜひそんな贅沢な休みを過ごしたい…
そんな私が今年の夏休みの一大イベントとして選んだのが
「ホテル ミラコスタに泊まってディズニーシーで遊ぶ」
ということ!ということで今回はその感想の日記になります。
【ご注意!】記録として書くのでミラコスタでのサプライズ事項にも触れます。そんなの知りたくない!という方はそっ閉じ推奨です。
目次
ホテルミラコスタとは?
冒険の余韻をそのままにパークに滞在できるホテル
東京ディズニーシーでの冒険の余韻をそのままに、パークの中に宿泊できるディズニーテーマパーク一体型ホテルです。 イタリアンクラシックをコンセプトにした上質な空間で、パークでの冒険を振り返り、明日への航海に想いを馳せることができます。(公式ホームページ)
コンセプトは引用の通りで、ディズニーリゾートにいくつかあるホテルの中で唯一パーク内にあるホテルというのがミラコスタだそう。
泊まりたい!と言った癖にあんまり知らない感じなのはそもそもディズニーリゾートにあまり行ったことがないから😅
ディズニーランドに関しては社会人になって初めて行ったしディズニーシーは中学の修学旅行で行ったきり。
ということで今回はミラコスタ宿泊経験についての記事だけれども、「そもそもあまりディズニーに詳しくない人間が行ったミラコスタ感想」という風に捉えて貰えると嬉しい。
さて、そういう訳で以下の感じで実際に宿泊したよ!
1日目 ミラコスタ宿泊
2日目 ディズニーシーで遊ぶ
今回の旅の目的
私事ですが8月は誕生月というのもあり、ミラコスタ宿泊は私への誕生日プレゼントだと、セルフプロデュースの旅行でもあった(笑)
高級ホテルに宿泊しラグジュアリーな時を過ごし、次の日にはお誕生日シールをもらい(その存在は知ってた)パークの人にちやほやしてもらい自己肯定感を最大まで上げるというのを旅の目的として掲げていた。
前回のホテル滞在は1人だったが、流石にディズニーへ1人で行く勇気は私には無い。中学からの知り合いでありディズニーが大好きな友人を誘い計画実行へと移した。
ホテル滞在①ホテル全体像
旅行当日。キャリーケース片手にはるばる舞浜までやって来た。
早速ミラコスタに宿泊するのだが、まずミラコスタの全体像を記しておく。
全体像はディズニーの公式アプリ「Disney Resort」がとても分かりやすい。
パーク内がミニチュア表記されていて待ち時間を見るのなどに使える。

画像下側がディズニーシーの入口、上側がパーク内。白い線で囲った部分がホテル全体で、ピンクの丸で囲ってあるあたりが泊まった部屋のある場所を指している。
ホテル滞在②チェックイン。そして嬉しいサプライズ
中へ入ると洗練された動作のホテルマンの方が荷物を預かってくれる。
ロビーの写真は感動していたのであまり撮っていない(笑)

チェックインの全ての手続きが終わった後のこと。
手続きをしてくれていたお姉さんが「お客様のお誕生日が近いということでミッキーからメッセージを預かっています!」
え???ミッキーからメッセージ???


それがこちら。映えを気にし部屋で撮ったメッセージの入った封筒と中身。
……嬉しい😂😂💓
そこまでディズニーやミッキーに深い愛がなくともこれは嬉しい。滞在直後からテンションは爆上がりである。
ホテル滞在③お部屋
お部屋は最上階の5階でした(これもお誕生月効果なのか…?)
部屋の中も感動のあまり写真撮るの忘れてた(私のアホ…)
カメラロールに残っていたのは部屋のドアとベッド…(笑)


気を取り直して、部屋からパークの中の様子が見れるのがこのホテルのすごいところ!(景色は結構撮ってました)

部屋から撮った写真。手前にはゴンドラ、奥側右手には大きい船、奥側左手にはアトラクション「タワー・オブ・テラー」が見える。
これらを眺めながら友人からそれぞれについて説明や小ネタを教授される。なんて贅沢なのだろう!!
その後ひとしきりホテル内を散策しのんびりした後1日目は終了した。
2日目のディズニーシー滞在は違う記事でまとめます!
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