もう昨年の7月のことになる。
私の手元に『明日のナージャ アニバーサリー・BD-BOX』が届いた。
『明日のナージャ』が放映されていたのは2003年のことである。
20年という月日を経て、放映当時『小さなおともだち』であった私も社会人何年目かという歳になっている。
小さな少女だったあの頃は、自身で好きなアニメのDVD、Blu-rayを買うなんて想像もしていなかった。
そんな私の手元に今、真新しく、美しく、あの頃と変わらない笑顔を見せたナージャが微笑んでいるBlu-rayがあるのだ。
大変感慨深い。
Blu-ray BOXパッケージのこと
前置きが長くなった。
こちらである。
テレビアニメ全50話が2つのディスクになって、収められている。(50話が2枚ってすごい!)
ディスク2枚は、キャッチーなEDの「着せ替えナージャ」がそれぞれに散りばめられていて、大変可愛らしい。
このEDの様々な国の民族衣装を着たナージャを見るだけで、懐かしい気持ちが込み上げてくる。
さらに、中身のBlu-rayケースのイラストは、あの頃ドギマギしていたOPのナージャとフランシスの月夜の下のダンスシーンの一幕。
さらにテンションが上がる。
私はAmazonで購入したのだが、Amazon特典としてミニキャンバスがついていた。
これも可愛い。
とにかく「あの頃」“ナージャ”を見ていた人たちに懐かしさと感動を与えるパッケージなのは間違いない。
『明日のナージャ』について思うこと
『明日のナージャ』という作品は、当時は日曜日の特撮ヒーローものの後に放映されていた、と思う。
いわゆる「子供向け」のアニメだ。
BD-BOXにはあらすじとしてこのように書かれている。
これは、運命の扉の向こう側を旅した女の子の話…。
今から100年くらい昔…イギリスのアップルフィールド児童養護施設*1で生活していた少女・ナージャは、もうすぐ13歳の誕生日を迎えようとしていた。
そんなある日、亡くなったと思っていた母親が生きているということを知る。
あらすじからは『母を探して三千里』のような世界名作劇場を想像させるが、
その実この作品は、結構「これ、本当に子供向けなの!?」と思うような表現やストーリーが多い。
あの頃の私は、多分ストーリーの全貌はよく分かっていなかったと思う。
なんとなく、
フランシスとキースならキースの方が好きだなあ、とか
ナージャいろんな酷い目にあってかわいそうだなあ、とか思っていた。
(そしてなぜか主役のナージャより悪役のローズマリーが好きだった)
これ、本当に子供向け?と思うような箇所は色々あるが、特には以下の2つである。
◆親友(ローズマリー)の裏切り
同じアップルフィールドで育った家族のような存在、ローズマリーのナージャへの酷い仕打ち。
ローズマリーは幼い時からずっとプリンセスに憧れており、ナージャを騎士として、ごっこ遊びに興じていた。
ところが「自分にかしずく存在」と思っていたナージャが実は大貴族の娘(本物のプリンセス)ということが判明したことから、ナージャに嫉妬し陥れることになる。
その陥れ方がかなりえげつない。ナージャの母親に自分が本当の娘だと名乗り出て、ナージャを偽物に仕立て上げたり、思い出のドレスをナージャの前でビリビリに破いたり…
(韓流ドラマもかくやという展開である)
◆一筋縄ではいかない様々な“大人の”カップルの登場
ここでいうカップルとは必ずしも恋人を指すのではなく、それに違い存在も指す。
二人が結ばれる選択肢のみが、お互いを愛することではない、を体現する“大人の”カップルがナージャの前に何組か登場する。
ナージャはまだ13歳の少女で、恋や愛を深く知らないから、「二人が一緒にいること」こそが幸せで、愛の形だと信じている。
大人の恋愛事情を、子供のナージャは理解ができない。でも、そんな愛し方、向き合い方があるのだと、作中の大人たちはナージャに教える。
そんな部分まで描いているのは子供向けには珍しいのでは?と思うし、この作品が好きな所以だ。
これからのこと
ナージャを思い出して、色々語ってしまったが、実は購入以降、数話しか見ていない。
毎日1話ずつ見て、その感想を1話ずつちょこっと語っていければというのを考え中だが、数々の感想系のブログを三日坊主どころか、一日坊主で止めてしまっている私にできるのか…?
鋭意努力します。
本当は1話からできるのがベストだが、11話まで見ていたので、12話からスタートの予定。
ちなみに12話タイトルは「宝探しはロマンチック!?」で、おそらくナージャとケンノスケ(一座のメンツ)がメイン回と思われる。
これで、終わりにならないことを祈って。