あなたを愛し、わたしを愛する~日々の備忘録~

ロリショタを慈しみながら日々のことも徒然に書いてこうと思います。

『ザ・プロム(2020)』感想。※ネタバレ含みます。

 

ひっさびさに最近の映画を観た。しかもミュージカル映画

Netflixにて独占配信している『ザ・プロム(原題The Prom)』。

 

prom-movie.com

 

 

主演がメリル・ストリープニコール・キッドマンに…と聞いていたのでそれだけでなんて豪華なの!!と思ってましたが、内容もめっちゃくちゃ良かったです…

 

インディアナ州の田舎街の高校のレズビアンの女の子が自分の恋人とプロムに行きたいのにPTAによって禁止されてしまった。そんな彼女を助けるために落ち目のブロードウェイスターたちが奮闘するという物語。

 

 

プロムが出てくる映画と言ったら私がすぐ思いつくのが『キャリー』くらいしかなくて笑ってるんですが(あとトワイライト)、やっぱり女の子たちには、(男の子にも)一大イベントなわけなんですよね

 

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この映画で素敵だなと思ったのは男の子・女の子たちがプロムに行きたい、プロムを楽しみたいと思う気持ちは皆同じなんだと描いているところ。

LGBTを描いている作品ではあるんだけど、性的な志向は関係なくプロムを楽しみたいという気持ちはみんな同じだよねって伝わって来たのが凄い良かった。

 

この映画にはレズビアンの少女エマを理解しない異性愛者の同級生たちがいて、彼女に冷たくする役柄として登場してくる。いわゆる悪役キャラみたいな感じかなと思っていたらプロムに誘われる日よ!と歌いだし、男の子から誘われた後はドレスで着飾り私最高にイケてる!と鏡を見ながら歌い続ける。

その描かれ方が明るくて楽しそうで、本当に彼らがプロムを楽しみにしているわくわくする気持ちが伝わってくる感じで、到底憎める描写ではないのです。

 

エマの気持ちとしても一緒で、彼女は別に性的マイノリティの指導者や活動家になりたいわけじゃなく、ただ普通の高校生として恋人とプロムに行きたいだけだと主張しているのも素敵でした。

 

エマに意地悪していた子たちも最終的には彼女らを理解するようになっていたし、「今の時代LGBTに理解のない奴は悪だ」と嫌な描き方をするのではなく、「知らないからこその態度であって、彼らは悪人ではないのだ」と高校生たちを描いているところになんか感動してしまった。まじでこの映画を観て、こんな風な世界が少しでも増えていったら素敵だなと思った。

 

あとは、ミュージカル映画なだけあってどの歌もすごく良いし、パワフルで勇気をもらえるものが多くて、歌のシーンで何度も泣いた。当然だがメリル・ストリープニコール・キッドマンの演技も素晴らしく、本当に良い映画だった。

 

元気もらえた。

 サントラ買おうかな。

Prom

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おわり