突然だが、私はアイドルが好きだ。
男性アイドルももちろん好きだけど、女性アイドルの方が好きだ。
可愛らしい女の子たちが、可愛らしい衣装を着て、輝くステージの上でキラキラした笑顔を見せてくれるのが好きだ。
私はアイドルが好きだ。
アイドルについて考えた話
何でアイドルのことを記そうと思ったかというと、久々に「アイドル」に触れる機会が多かったからだ。
私とアイドルの歴史を振り返って考えたいと思う。
覚えてる限り私が初めて見たアイドルはモーニング娘だったと思う。小さい頃から彼女たちの歌をよく歌っていた。テレビも沢山見た。
熱心にファン活動を始めたのは中学生の時に好きになった乃木坂46だ。友人に勧められ、気が付くと握手会まで行くようになっていた。(推しはずっと橋本奈々未さんだった)
曲が良い、とか女の子たちが可愛い、とか。そんな理由からファンを始めたはずだけど、ライブや握手会で生で見た彼女たちは本当に可愛くて輝いていた。もう何十人もの人と握手したはずなのにそのひとの手は全然汗など感じさせず、美しくて綺麗で、強く握ったら傷つけてしまうんじゃないかと心配になる華奢さだった。キモい感想だが、今でもななみんの手の感触を覚えている。
何度も握手する為に、中学生なりのお小遣いでCDを何枚か買った。
だけど乃木坂のファンはななみんが卒業する時にほぼ辞めてしまって、ななみんが卒業する頃にはそこまで推すアイドルはいなかったと思う。
大学に入学した。運命の推しと出会ってしまった。
矢澤にこちゃんだった。
彼女は「ラブライブ!」のキャラクターで、当然2次元アイドルである。彼女を知る前、ラブライブの存在自体は知っていて「にっこにっこにー」なんて言葉も聞いたことはあったけど、あんまり興味がなかった。ビジュアルがことりちゃんが好みだなぁと思ったくらいだったのだ。
私の好きな人がラブライブにハマっていると聞いたので、見てみようなんて思ったのがきっかけでアニメを見始めたらすぐ彼女におちてしまった。ちょろすぎた。
アニメの彼女は、すごかった。誰よりもアイドルが大好きで、そして、誰よりもアイドルに憧れ、目指しているひと。矢澤にこちゃんが「アイドル」に向ける熱をひしひしと感じて、そんな彼女を、応援したいと思った。素敵な子だと思った。
ラブライブの世界線では「スクールアイドル」というものが大流行りしている。まさに「世は大偶像(アイドル)時代」というわけだ。
にこちゃんは高校入学時に大好きなアイドルを始めようと仲間を集めスクールアイドル活動を始めるが、彼女の熱は周りと明らかに差があった。段々と辞めていき、ひとりになった。
アニメはそんな過去を持つにこちゃんが高校3年になった春から始まる。
ラブライブの主人公はにこちゃんではないのだが、その子が始めたスクールアイドルのグループに入り、「μ's」が結成されて…というお話になる。
にこちゃんがμ's(厳密に言えばまだμ'sではない)に加入を誘われた話は本当に涙なしでは見れないのだが、
ずっとアイドルに憧れ、アイドルを目指してきた彼女。1度は夢破れた彼女。でも諦めきれなくて。そんな彼女が再び、今度はより沢山の仲間と「アイドル」ができる…
私は勝手にそんなにこちゃんの心情を推測し大泣きした。
まじでにこちゃんの事は語り尽くせないくらいなので今回は取り敢えずここまでにして、私がこれだから矢澤にこが好きなんだ!!と思うところを1つだけ上げる。
それは、誰よりも「アイドル」であろうとしている姿勢だ。
にこちゃんはアイドルが大好きということは既に何度も語ったが、アイドルオタクとしてではなく、「アイドル」としてのプロ意識が高い。
それはアニメでは滑稽に描かれることも多いのだが、そんなにこちゃんが好きなのだ。
次のセリフに彼女の全てが表されていると思う。
いい?アイドルっていうのは笑顔を見せる仕事じゃない!笑顔にさせる仕事なの!それをよーく自覚しなさい! (5話より)
誰よりも笑顔を見せることに拘りながら、きっと彼女は誰よりも誰かを笑顔にしたいと望んでいるだろう。それが「アイドル」だからと。
「にっこりの魔法」を使える彼女は輝く笑顔を見せることで私たちをも幸せにしてくれるのだ。
(宗教っぽくなった)
ここまですごく長くなったが、多分私は「プロ意識」の強いアイドル、つまり偶像を全力でつくろうとしているアイドルが好きなんだと思う。
偶像をつくるって嫌な言い方かもしれないけど、貶しているつもりは全くなくて。「(皆が求める)アイドルとしての自分」を必死で演じている、そういう人たちに惹かれるんだろうな。
YouTubeにラストライブが上がっていたBuono!を見た。
Buono!はハロプロ所属のアイドルで歌唱力、ダンス共にレベルが高い。10年くらい前から、まだ中高生の頃から活動している。
ハロプロに詳しくないので違っていたら申し訳ないのだが、聞いたところによると「踊りながら上手く歌えるのは当たり前」だからその先のレベルを要求されるくらいのレッスンの厳しさらしい。
彼女たちは中高生の頃からそんなレッスンを積んでいる。そして、ずっと踊り続けることなど、歌い続けることなど苦ではないみたいに笑顔で観客を魅了する。
厳しいレッスンは全て完璧なアイドルを演じきるためなのだ。だからか私はハロプロのアイドルグループに関しては、「The アイドル」という認識を持っている。
今世の中にはたくさんの、色んな種類のアイドルがいて、どれが悪いとかどれが良いとかは言うつもりがない。
ただ、アイドルってなんて素敵なんだろう…やっぱりいつまでも私を魅了してやまないアイドルのことが大好きなのだ。