私がすごく好きで、これが最上級の愛の言葉なんじゃないかと思っているのが
あなたと会えてよかった
です。これがぶっちぎりで優勝。
よく聞くような聞かないような言葉だけど、これについて初めてじっくり考えたのはやはり「おっさんずラブ」を見た時でしょう。
最終回(かその手前)で主人公を愛する部長が彼への気持ちを手紙にしたためる。
その中で恐らく結びの言葉が「君に会えてよかった」でした。(詳細に覚えていないので記憶はおぼろげ)
ドラマを見ていた時、これを聞いてめちゃくちゃ感動した覚えがあって。愛しい相手に伝えるのが直接的な「愛してる」じゃないんだけど、寧ろそれより彼の気持ちが伝わってくる言葉で、「ああ、部長ははるたん(主人公)のこと本当に大切なのだな」と思わせる素敵な言葉だった!
衝撃的でしばらくその言葉の威力に浸っていたあの時…(笑)
それ以来、「あなたに会えてよかった」という言葉が最高の愛の言葉と信じて今に至るんだけど、改めてその言葉について考えてみました。
ということで、今日はそれがテーマです。
『美少女戦士セーラームーンS』17話を見て…
改めて考えるきっかけになったのは章タイトルにもあるように「美少女戦士セーラームーンS」17話を見返したからです。
セーラームーンの新作映画を記念して現在YouTubeで配信されてて見たよ
17話は、セーラーウラヌスに変身する天王はるか、セーラーネプチューンに変身する海王みちるのふたりが出会ったときの話を中心に展開されてます。(はるみち好きにはたまらない神回ともいえる)
今でこそは「百合界のカリスマ」と呼ばれ常にふたり一緒に行動を共にするこのふたりの過去話なんだけど、ここで
・はるかは「戦士」としての使命を予感していたが、それを受け入れられず逃げていた
・みちるは一足早くセーラー戦士へ覚醒していた
・みちるはもう一人のパートナーがはるかだと気づく前からはるかのことを好きだった
・みちると出会い、彼女から助けられたあと、はるかもセーラー戦士となることを決意
という事実が明かされる。
みちるさんははるかさんのことを戦士云々抜きにして好きだったからこそ、彼女が過酷な戦いに身を落とすことを嫌がり、セーラー戦士にはさせたくないんですね。
でも結局はるかさんはみちるさんと共に戦うことを決める。
そんな過去を思い出しながら、物語のエンディングではふたりでドライブするはるみち。
ここでのはるみちのいちゃつきっぷりはもちろんはるみち好きにはたまらないシーンですが、ここではるかさんが口にしたのがあの言葉でした…
(―そう、ぼくは世界を救うメシアを探さなきゃならない。
立ち止まることは許されない戦いの日々。
だけど)
―君に会えてよかった
ここですよォ…
この回って見てたはずなんだけど、初見はその後の「今夜は帰さないぜ」に夢中になりすぎてあんまり重要視してなかったんですよね…
しかも、「君に会えてよかった」ってはるかさんの言葉は風の音にかき消えてみちるさんが「え?」って聞き返しちゃう…そんな演出も最&高でしたね…
17話から思ったこと
こんな感じで17話を見て、はるかさん「あの言葉」言っとるやん…と思ってから色々考えたのでそれをここでまとめようと思います。
改めて、私がなぜこの言葉を最上級の愛の言葉だと感じたかと言うと
「君に会えてよかった」
っていうのは発話者目線の言葉なワケです。
「わたし」が主導で生きる人生の中で、色んな人と関わっていくなかで、「君」に会えた。その行為を「よかった」と言ってる。(当たり前だけど)
ただ、この言葉には「愛してる」と違って、「今まで生きてきたわたしの人生」というバックボーンが否応なく言葉に含まれている。
ええと、つまり上手く言えないんだけど、この言葉は発話者に密接に結びついている言葉であって、「あなたと出会えたわたし」の人生をよかったといってるものだと思うのですよ。
ここで、なぜ愛の対象者への言葉なのに自分本位ともいえる意味合いを持つんだよ、ということに対してですが、これはまさしく
あなたを愛し、わたしを愛する
ということだからなのだろうなって思います。私のブログのタイトルにもなっている大好きな言葉で、HUGっと!プリキュアに登場する「愛のプリキュア」であるキュアマシェリとキュアアムールが口にした言葉です。
愛するという行為は一個体だけでは成り立たなくて、必ず「愛」を向ける対象がいて成り立つ。(つまり I love.じゃなくてI love you.みたいな)
という意味でもあると思うし、
誰かを・何かを愛するときには「わたし」自身をも愛してあげなきゃいけない
ということでもあると思う。
話を戻すと、だからこそ「わたし」が密接に関わっている
「あなたに会えてよかった」という言葉が
「愛」そのものを表している究極の言葉だと私は思っているんでしょうなぁ…
この言葉の素敵なところは「恋愛」だけじゃなくてどんな「愛」にも伝えられるところだと思う。大切なひとに積極的に使っていきたい所存(笑)
自分でもうまく言葉にできないまま紡いでいった感じなので、本当に自分の記録です(*_*)