今日めっちゃ寒いね~
出社してたんだけど、居室がすごい冷えててガタガタ震えてた。
季節が変わってゆくのを感じるよ…
秋が来るんだね~
ということで今日はブログを書くぞ。枕下手くそだなぁ…(笑)
泉鏡花記念館とまるめろ。
実は先月の4連休に2泊3日で金沢に旅行に行ってました。人生2度目の金沢です。
兼六園、金沢城公園、ひがし茶屋街、金沢21世紀美術館…などなど有名な観光地を色々と回ってきました。
特にひがし茶屋街の方には前行った時には行かなかったのでより楽しかった!
そんなひがし茶屋街からちょっと歩いてこんな小道を通って
歩いていくと「泉鏡花記念館」があります。
今回の金沢旅行でどうしても私が行きたかった場所なのです!
泉鏡花(1873~1939)は明治期から昭和にかけて活躍した小説家で、日本の幻想文学のはしりとなるような作品を多数書いていて、私のお気に入りの作家のひとりです。で、鏡花は金沢出身で金沢3文豪のひとりに数えられておるのじゃ。
鏡花の作品は文語体で今ではなじみのない言葉が使われていたりと若干とっつきにくさはあるものの、その文体が物語の世界観を構成するのに一役買っているんじゃないかと私は思っているのですが(笑) 上手く言葉に出来ないけれど、そのことばに導かれて作品世界に入っていくのが鏡花の作品だと思ってます。
習うより慣れよというか、まずは読んでみてほしいー!!
好きなのは鏡花と出会うきっかけとなった『外科室』、『化鳥』、『夜叉ヶ池』です。読みやすいのでおすすめです。
そんな鏡花の記念館、私はすっごく楽しみましたー!!鏡花が使っていたものがあったり、原稿があったり企画展も楽しくて、本当に行って良かったです。
そんな泉鏡花記念館の物販コーナーで出会ってしまったのです…
その名も『榲桲(まるめろ)に目鼻のつく話』
表紙や装丁にひとめぼれして、即買いしてしまったこの御本。
内容など知らないままホクホクで連れて帰りました。
開くとまずこれが…
今日は此の家に居り侍り
御方様たち おなぐさみ
およ・・・???なんか不穏な感じが漂ってきました。不穏っていうかなんかやらしい感じ…
最後まで読みました。パケ買いのイメージ覆されたー!!!
お話の内容は最初に感じた違和感の通り…て感じなんだけど、少年の目を通して描かれているのでよりこの作品の妖しさがでてます。
でも、めちゃくちゃ好みでした…
『化鳥』もそうなんだけど、おさなごの目を通すと世界の見え方ががらっと違って見える。でも、この話の主人公は完全に「幼い少年」ではなく、青年にさしかかるような思春期の絶妙な年齢なところがまたよい。なんとなく性的なことに敏感になっているお年頃。
このバランス加減と心情が幻想的な世界観とマッチしているのが本当に素晴らしく、大好きな作品のひとつになりました「 榲桲に目鼻のつく話」…
「まるめろ」って読めないし、なんだよ…って思ったら果物の名前でした。
おわり。